マンガを読むのが激遅っ!なチヅルのマンガ日記。でしたが、タカラヅカもあったり、シーズンごとにドラマ感想もあるよ。気楽にコメントドウゾ☆


by chizuru-66-lun
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『船を降りたら彼女の島』

こんにちは。風邪をひき、せきがとまらないノロマレッドことチヅルです。


少し前、NHK-BS2で放送されていた『船を降りたら彼女の島』を
録画しておいたので、見ました。

船を降りたら彼女の島
/ 東宝
<スタッフ>
■監督:磯村一路 
■音楽:押尾コータロー

<キャスト>
■河野久里子:木村佳乃
■河野周三:大杉 漣
■河野泰子:大谷直子
■広瀬健太:照 英
■河野創平:佐々木蔵之介
■美香:小山田サユリ  
■高原充生:村上 淳
■河野利子:林 美智子

<ストーリー>
東京の出版社に勤める河野久里子は、カメラマンの充生との結婚を決め、その報告のために瀬戸内海に浮かぶ故郷と「瀬ノ島」へ2年ぶりに帰ってきた。突然の帰郷に父・周三は、何かあったのではないかと気がかりなのに聞き出せず、久里子もまたなぜか伝えるべき言葉を飲み込んでしまう。そんな久里子の気持ちを生まれ育った島々は優しく包み込んでいく。そしてこの特別な想いを秘めた里帰りは、いつしか自分の軌跡を顧みる心の旅となっていくのだった…。ある日、実家の倉庫にしまってあった幼い頃の道具箱の中から小さな鈴を見つけた九里子は、その音色に導かれるかのように幼い頃の記憶が蘇る。たぐり寄せられた思い出の糸は伝説の鈴に重なる淡く切ない初恋へと繋がっていく。そして、久里子は幼なじみの健太とともに初恋の人・隆司の消息を尋ねる小さな旅に出るが…。
(以上、公式HPより)


私がなんでこの作品を録画してまで見たのかというと、理由はふたつ。

ひとつは、主演の木村佳乃さんのファンだから。
あれはいつだったか…佳乃さんが戦時中のタカラジェンヌたちを描いたテレビドラマに
出演していて(タイトルは忘れちゃった)、その凛とした佇まいに惚れちゃったのです。
たしか私は高校生だったから、およそ5年前のことです。
そのときから佳乃さんは、私の大好きな女優さんのひとりになりました。
(というか、その頃から私は宝塚に興味があったんですね……;)

もうひとつは、私の本籍が愛媛にあるから。
上に載せたストーリーには出てきませんが、この作品の舞台は愛媛。
実は「瀬ノ島」は架空の島で、ロケは瀬戸内海に面する愛媛の各地で行なわれました。
そのロケ地のひとつ、大三島が私の故郷なのです。
故郷といっても住んでいたことはなく、夏休みに数日帰るだけの田舎ですが。
けれどそこは私の心に多大な影響を及ぼしたに違いない地で、思い出もいっぱい。
大好きなその場所を扱ったというこの作品を見ないわけがありません。



映画は全編をとおしてゆったりとした時間が流れていきます。
九里子の目を通して、瀬戸内の自然の美しさ、
また、そこに住む人々の暖かさが染み入るように心に響いてきます。
映像の美しさはさることながら、押尾コータローさんのギターの音色も美しい。
しんみりとしたメロディが瀬戸内の景色に見事にマッチして心地好い。


そしてキャストも素晴らしい。
九里子の父を演じる大杉漣さんの演技はとても自然で、
なんとなくうちの父を思い起こさせる雰囲気なので、よけいに感情移入。(笑)
まぁ、あそこまで渋くてカッコよくはないですが;;

あと、照英さんは海の男が似合いすぎる!
そして情けない役もよく似合う。(笑)
私にはこんな幼馴染みはいないけれど、ずっと友達でいて欲しいタイプ。
男としてはショックな立場だろうけど;;

そしてチョイ役でたくさんの女優さんが登場。
まず、九里子の子役(小学生時代)を森田彩華ちゃんが熱演。
これはチョイ役と言うよりかなり重要な役どころなのですが、
小学校高学年の女子の大人になりつつある心の変化を好演しています。

次に、九里子の高校時代の友人・美香が所属する劇団で、
大三島の有名なお姫様・鶴姫役を演じる女子高生の役にサエコちゃんが登場。
舞台上で鶴姫になっている場面ばかりなので顔が白塗り気味なんですが、
真っ赤な唇が妙に色っぽくてドキドキします。

最後は、九里子の初恋の人・隆司の妹役に”石神国子”ちゃん。
実は”石神国子”というのは、今をときめく(笑)石原さとみちゃんの本名。
あの自然で今時いないような清楚な雰囲気が惜しげもなく披露されています。



しかしこの作品の魅力はやはり親子愛。
家を出て、ひとり東京で暮らすなかで知り合った充生との結婚を報告にきた九里子。
しかし、何の相談もなく突然に”別れ”を言い渡される父の心境をおもんばかるあまり、
なかなか言い出せずに、そして他愛無い会話もどことなくぎこちない。
九里子の父との会話のセリフは、敬語。

娘から結婚すると聞かされたときの父親ほど泣かせるものはないですね。
たとえその父が賛成しようとも反対しようとも、何も言わずとも……。
何故に男親はこんなにも娘を愛しく、大切に思うのだろう。
とりあえず女として生まれてしまった私には、一生理解できない感情かもしれない。
そして私は、自分にもいつの日か来るかもしれないその日を、
九里子と父・周三に重ね、胸を締め付ける想いにこっそり泣いた。
全く見えてこない遥か彼方の未来の話だけども。(笑)



故郷っていいなぁ、家族っていいなぁと思わせてくれる素敵な作品。
結婚まで話が進みそうな恋人をお持ちの方は、
お父様にご報告に行く前に、一度御覧あそばせ。
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by chizuru-66-lun | 2006-09-01 17:56 | ☆雑記