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マンガを読むのが激遅っ!なチヅルのマンガ日記。でしたが、タカラヅカもあったり、シーズンごとにドラマ感想もあるよ。気楽にコメントドウゾ☆


by chizuru-66-lun
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『ひつじの涙』全7巻 (ALL立ち読み)


何ヶ月かかかって、やっと立ち読みきることができた。
もうだいぶ前の作品になるんだなぁ。



日高作品は、『世界でいちばん大嫌い』(以下、『せかキラ』)までは全部持っている。
でもその後、『ひつじの涙』も続けて購入しようとは思わなかった。

『せかキラ』を読み終えたとき、
もうこのテンションにはついていけないや…
そう思ったのだ。

その時は。



大好きだった。『せかキラ』は。
キャラクターみんな好きで、愛しくて。
好きすぎて、自分も美容師になろう!と勘違いまでした。
もちろんすぐに目覚めることができたけど。



でも、あの長期連載が終わったとき、
私の中で“日高作品”に対する情熱まで燃え尽きてしまった。

秋吉家の長女がやっと出てきたことで、
そのシリーズの集大成を見てしまったように感じたのだ。

運良く(悪く?)も、次回作(『ひつじの涙』)は秋吉家シリーズではない。
ならば、ここで打ち止めしようではないか。
そう思った。

その時は。





しかし、あれから数年経って。
気付いてみれば、私は『桜蘭高校ホスト部』を読んでいる。

日高作品と似たようなテンションの高さに
フツーについていっている自分がいる。(笑)


それに気付いたとき、『ひつじの涙』を読んでみようと思った。





そんなわけで、全7巻を読んだ感想。




<花ゆめ>系作品独特(と言っていいのか?)の細かい書き文字…
何て言うんでしょう、あの噴き出しに入ってないセリフたち。
あれは出来る限り飛ばして読んだ。
全部じっくり読んでたらしんどすぎると思って。

そしたら、最終的には
面白さが半減したんじゃないか?と思ってしまった。

あれが日高作品の特徴であり、魅力だと思うのだけど、
それをことごとく読み飛ばすのはバカの所業ではないかと。

しかしまた最初っから読み直すのは面倒なので、
あの書き文字を読んでいないバカによるバカ感想になります。





何はともあれ、読みきった時の感想は、
「神崎、良かったね」でした。(笑)


最初の頃は、どのキャラも特別好きという感情は抱かなかった。
けれど、いつの頃からか、神崎を応援するように読んでいた。

報われないながらも、優しく圭ちゃんを見守る神崎が素敵で。
そしてへタレで、誰にでもいじられて、だけど本気で怒ることのない神崎。
彼を応援せずして、この作品を読む必要はあるのかと思うほど。

圭ちゃんのほんの些細な笑顔で、神崎が幸せな気分になるとき、
「神崎、よかったね」と思いながら、私自身も幸せな気持ちになった。

そんな作品だった。



もっと趣味に走った感想を述べると、
彩人・理人の双子話が一番好きだった。
5巻か6巻ぐらいの。(よく覚えてない;)

やっぱ双子って、それだけで魅力的なシチュエーションだわ。
彩人と理人のどっちの方が好きってことはなくて、
ふたりがふたりでいること、それが好き。
圭ちゃんが入っていけない世界をつくっているときが好き。

激しく、こんな兄ちゃんがほしいと思った。(笑)



あと、最後の方に出てきた、凌の小さいときが好き。
小さいというか…あの、指輪を隠しに行くときの黒髪の。
可愛すぎる。あんな弟がほしい。(笑)

それを見てからは、凌を見る目が変わったと思う。
黒髪の頃を見るまでは特に好きでも何でもなかったもの。ホホホ。





キャラについてはそんな感じだった。
じゃあ、ストーリーはと言うと。

特にキャラに思い入れがなかったぶん、
最後まで読むに至るほどひきつけられたのはストーリーのおかげだと思う。
何が良かったかと言うと、謎が多すぎたこと。


重要な部分がことごとく隠されて、とにかく何もわからなかった。
だからこそ、その先が気になり、読まずにはいられなかった。

「“引き”が上手い」とかじゃない。
ただ単に、わからないことが多すぎて、
このまま読むのを止めるには気持ち悪かった。それだけ。


でもだからといって、アホな学園ライフの描写を無駄とは感じさせなかった。
そう思えるほどに日高先生のハイテンションは継続されていて、
「無駄」と感じる以上に、「面白い」という感情の方が大きかった。

一度は「もうついていけない」とまで思ったハイテンション。
でもやっぱり読むと面白くて、笑いの中に引き込まれる。
日高マジック。がふっ。(私の日高先生のイメージはいつも「がふっ」)



うん。なかなか面白い作品ではあった。
楽しんで読むことができたことは事実。
でも買うかといえば、買わないだろうと思う。

やっぱり私の中で「秋吉家シリーズ」ってものがでかくて、
それ以外のハイテンション日高作品はどこか熱くなりきれなくて。
(余談だけど、「秋吉家シリーズ」でない『時間屋』は、
ハイテンションじゃなく、独特の雰囲気があるので非常に好きだったりする。)

面白かったけど、手元になくても困らない。
それが私の結論。…かな。





今は『V・B・ローズ』なる作品を連載されているとか。
しかも『せかキラ』の西女の制服が復活しているとか。

気になる……。
気になるけれども、今は読む気はない。
正確に言うと、読んでる暇はない。

なので、またいつか。
読めるときに、読みたくなったときに。
by chizuru-66-lun | 2006-10-27 17:01 | ☆マンガレビュ